読書と読解力のつながり

読書をするだけで国語の成績に関わる読解力がつくかというと、必ずしもそうとは言えません。

読み飛ばしが生じることがあるからです。

本を読むのは好きなのに、国語の成績に繋がらない、という声もよく聞きます。それには、「読む文章が物語に偏っている」、「国語テストでは読む力に加えて解く力も必要になる」などの理由がありますが、それに加え、普段の読書で読み飛ばしが生じていることも一つの原因であるとも考えられます。

文中に知らない言葉が出て来ても、気にせず、その言葉の意味を推測することも調べることもなく、読み飛ばしてしまえば、語彙は増えません。

文中で自分にとって理解しにくい表現に出会ったとき、その違和感を無視し、どういう意味なのかと立ち止まって考えることなく、読み飛ばしてしまえば、様々な表現や複雑な文章を整理し、読み解く力は上がりません。

自分の解る言葉だけを選び、自分の解る表現だけを選んで読んでいても、物語ならば大まかなストーリーを追い、楽しむことはできるでしょう。楽しむ読書は必要ですが、ストーリーを追い、楽しむだけの読書には、読解力の向上を期待すべきではないと考えます。

読書と読解力向上を結び付けるには、楽しむ読書とは別に、ある程度の精読を必要とする「学ぶ読書」というものも必要になります。

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投稿者

長尾 一毅
長尾 一毅Accompany代表社員
現大阪公立大学大学院修士課程卒。大学・大学院では発達心理学を専攻し、ワーキングメモリ、子どものカテゴリー形成について学ぶ。
奈良・兵庫の教育業界で15年以上、様々な教科を指導し、国語科教科主任も担当。一般社団法人ワーキングメモリ教育推進協会の認定も受け、脳科学の知見やコーチング技術を指導に活かしている。