文章の予測と接続語

文章を読む上では、「先を予測する」という力も重要です。文章を素早く、正確に読むことのできる人は、この予測をたてながら文章を読んでいるものです。

文章の展開を予測する上で大切な手がかりになる言葉が「接続語」です。

予測を立てながら文章を読むことができる人は、この接続語をうまく読解に使うことができています。文章の中に現れる接続語を見て、これから先の内容がどのようなものになるかある程度目途を立てて文章を読んでいるのです。

「しかし」「けれども」などの逆接の接続詞があれば、次にこれまで読んでいた内容とは逆の内容が説明される、または、予想外の内容が展開されるのではないか、という予測がたちます。

接続語は他にも、

  • 「だから」「すると」などの順接を表すもの

「また」などの並立を表すもの

「あるいは」などの選択を表すもの

「なぜなら」「つまり」などの理由・説明を表すもの

「さて」「では」などの話題の転換を示すもの

などがあります。

黙読・音読問わず、この接続語に出会ったとき、「次にどのような展開が続くのだろうか?」と考えながら読むことで、予測をたてながら文章を読む練習になります。

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投稿者

長尾 一毅
長尾 一毅Accompany代表社員
現大阪公立大学大学院修士課程卒。大学・大学院では発達心理学を専攻し、ワーキングメモリ、子どものカテゴリー形成について学ぶ。
奈良・兵庫の教育業界で15年以上、様々な教科を指導し、国語科教科主任も担当。一般社団法人ワーキングメモリ教育推進協会の認定も受け、脳科学の知見やコーチング技術を指導に活かしている。