言葉は使ってこそ覚えられる

語彙は使うことで定着します。

知識は「使わなければ、失われる」という格言もあるように、ただ覚えただけの知識は時間がたてば失われていきます。

語彙を定着させるには、実際にその言葉を使ってみること、たとえばその言葉を使った短文を作ったり、その語彙の意味を、辞書を使わず、自分で言い換えてみたりすることなどが大切です。

学校の漢字ドリルでも、必ず漢字は短文と一緒に紹介されています。
ただ漢字だけを何回も書いて覚えるのではなく、漢字ドリルの短文を音読し、どのような場面で使われるのかイメージすることで、熟語の知識の定着を図ることができます。

今日あった出来事を、三行ほどの文章で、なるべく慣用句や熟語を使いながら書いてみるのも一つの方法です。
「楽しかった」「おもしろかった」などの言葉で済ますのではなく、自分の知っている語彙の中でどれがぴったりくるのか考えることでも語彙を使う練習になります。
慣れてくればわざと難しい語彙を使って書くというのも面白いものです。

また、日記は言うなれば今日一日の出来事の要約でもあります。
短い日記を書き続けることで、語彙の定着と要約力の向上が図れます。

投稿者

長尾 一毅
長尾 一毅Accompany代表社員
現大阪公立大学大学院修士課程卒。大学・大学院では発達心理学を専攻し、ワーキングメモリ、子どものカテゴリー形成について学ぶ。
奈良・兵庫の教育業界で15年以上、様々な教科を指導し、国語科教科主任も担当。一般社団法人ワーキングメモリ教育推進協会の認定も受け、脳科学の知見やコーチング技術を指導に活かしている。