イメージをふくらませるのに必要な「語彙力」

 文章からイメージをふくらませる、いわゆる映像化に必要な力は、語彙力です。

心情という目に見えないものであっても、「嬉しい」「悲しい」をはじめ、「もどかしい」「いたたまれない」などの様々な心情を表す言葉を知っていれば、登場人物が今どのような表情をしているのかをイメージしやすくなります。心情を理解する力は、その子どもの語彙力による部分も大きいのです。

ただ、語彙を身に付ける上で大事なことは、辞書的な意味をただ覚えるのではなく、この言葉がどのような時に使われるのか、実際にイメージしながら身に付けていくということです。

実際にその言葉を使って短文を作ってみる、自分の知っている他の表現で置き換えられないかを考えてみる、などのひと手間をかけることで、その言葉が本当に自分のものになるのです。

灘式読解力養成講座では、文章の味読の中で、また、語彙力強化に特化した教材「ごいトレ」を用いながら、短文作成や言い換えの発問を行いつつ、「イメージできる語彙」を増やしていきます。

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投稿者

長尾 一毅
長尾 一毅Accompany代表社員
現大阪公立大学大学院修士課程卒。大学・大学院では発達心理学を専攻し、ワーキングメモリ、子どものカテゴリー形成について学ぶ。
奈良・兵庫の教育業界で15年以上、様々な教科を指導し、国語科教科主任も担当。一般社団法人ワーキングメモリ教育推進協会の認定も受け、脳科学の知見やコーチング技術を指導に活かしている。