文章の予測と接続語
文章を読む上では、「先を予測する」という力も重要です。文章を素早く、正確に読むことのできる人は、この予測をたてながら文章を読んでいるものです。
文章の展開を予測する上で大切な手がかりになる言葉が「接続語」です。
予測を立てながら文章を読むことができる人は、この接続語をうまく読解に使うことができています。文章の中に現れる接続語を見て、これから先の内容がどのようなものになるかある程度目途を立てて文章を読んでいるのです。
「しかし」「けれども」などの逆接の接続詞があれば、次にこれまで読んでいた内容とは逆の内容が説明される、または、予想外の内容が展開されるのではないか、という予測がたちます。
接続語は他にも、
- 「だから」「すると」などの順接を表すもの
「また」などの並立を表すもの
「あるいは」などの選択を表すもの
「なぜなら」「つまり」などの理由・説明を表すもの
「さて」「では」などの話題の転換を示すもの
などがあります。
黙読・音読問わず、この接続語に出会ったとき、「次にどのような展開が続くのだろうか?」と考えながら読むことで、予測をたてながら文章を読む練習になります。